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吸いとられる変身エネルギー(1)

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# by 753secondunit | 2015-01-17 18:02 | スペクトルマンもの

変身無効手術Cパート

何度も射精させられて、
変身を解かれた滝本奈央雪は、
裸で脚を大きく開かされて拘束されて
深い眠りに落ちていた。

どのくらい経過したのか。
長い時間を経た後、
奈央雪は眠りから目覚めた。
『ううっ、ハッ!ここは…?どーして僕はこんなことに…』
暫くは、自らの身に起こったことが解らなかったが、
辺りの光景や自分の置かれている状況をゆっくり思い返しながら、次第に記憶が呼び起こされてきた。
『うっ!裸にされてる!素っ裸だ!変身パンツは剥ぎ取られたか。ボクはとうとうマーダラー人の罠に堕ちてしまったんだ。マーダラーガールはボクを囚われの身にして、好きなように射精させるつもりなんだ。くそうっ!射精ばかりさせられてはスペクトルマンに変身できなくなってしまう。それが奴らの狙いか。どうしてボクの弱点を突き止めたんだろう?う、だが、まだ身体が、出したくてたまらない…』
自分の身体の拘束に改めて気づいたので、下半身を見た奈央雪。
そこには眠りから覚めたばかりの怒張が見られた。
完全勃起ではないけれど、エネルギーが溜まったかのように力のみなぎる感があった。
奈央雪はこれなら変身できるだけのエネルギーがあると確信した。
『でも、このままでは・・・』と、自分の置かれてる状況に悲観的な思いをめぐらせていた。
薄暗い無機質の部屋は、壁も床もドス黒く、その自然の形状とは言い難い空間にインテリアのごとく機械が立ち並び、
それらに見下ろされるように奈央雪は仰向けに大の字で拘束されていた。

『御目覚めのようね、スペクトルマン。』
突如、奈央雪の思考を弾くように、現れたマーダラーガール。
マーダラーガールは、X字型の拘束台の前に立つと、
自らの眼前に奈央雪のカラダを起き上がらせて。真っ直ぐに立たせた。
グイーンと拘束台が可動する音が響き、奈央雪が拘束台にピッタリと磔状態で、マーダラーガールの目の前にシンボルをさらけ出したままの裸で立たされた。
『マーダラーガール、まだ僕にナニかするつもりか!』
『お約束の手術のお時間よ。そのベニスの張り具合を見ると、まだ出るンでしょ?まだ教えなくてはいけない快感があるわ。』
『僕を射精させて変身させない手術だな!』
『わかってくれたのねスペクトルマン。悦びなさい!また新しい未知の快感を覚えさせてあげるわ。』
『そんなことを言って、精液を吸い取る方法を試しているんだろ?マーダラー 人の思い通りにはさせないぞ!』
『素っ裸にされてるスペクトルマンがわたしに拘束されたままでなにかできるの?
ナニもできない今のおまえにはわたしにされるがまま、精液を搾り取られながら、快楽に溺れていくしかないのよ。
楽しい快感を教え込んであげるんだから、わたしに従うのよスペクトルマン!
そのカラダにタップリと快感を植え込んで、マーダラー人に逆らうことができないようにしてあげるからね。』
『僕の尻の中に埋め込んだ装置のことだな!アレさえ取り出せばお前なんかに負けやしない!』
『ホントにそうかしら?お望みならアナル原虫を取り出してあげるわ。ホラ、お尻のチカラを抜きなさい。抜くのよ、スペクトルマン!』
マーダラーガールは、いきなり奈央雪のアナルに指を突っ込むと、奈央雪のアナルの中でモゾモゾと指を動かし始めた。
するとマーダラーガールの後ろの機械が信号音を発して、点灯していた一部のランプが点滅を始めた。
奈央雪はアナルに入れられてるマーダラーガールの指の動きに快感を呼び起こされ、たちまち悶え始めた。
『うっ、あぁぁぁぁ!な、やめるんだマーダラーガール!そこは!…出てしまいそう…だ、うっ、くぅっ!』
『自分で取って欲しいと言ったのよ!スペクトルマン。でもだいぶカラダはわかってきてるじゃない!こんなに勃たせてるなんて!
これは原虫のせいではないわ。指を入れられて、いじられてるのがたまらないからよ。ほぉ~らっ、原虫を取り出してあげたわよ。どお、ごらんスペクトルマン!』
マーダラーガールは、直径3センチ、長さ5センチほどのナメクジのようなどす黒い機械生物を摘まんで見せた。
『ああっ!そ、そんなモノが僕の尻の中に埋め込まれていたなんて!でもそいつさえ取り出してしまえば射精させられやしない!』
『威勢がいいわねー。そんなことを言ってるけれど、わたしにお尻の中をいじられて平気だったのかしら?
スペクトルマン、ココはしっかり勃ち上がってるわよ』
『クッ!こ、これは尻の中をいじられたから・・・お前の指なんか怖いものか!』
『そうね、スペクトルマンの弱点のひとつはお尻の中だものね。そこを責められたらどうにもできないわよねぇ?』
『くそう、やはりボクの弱点を突き止めていたのか』
『スペクトルマンの身体をすみずみまで調べ尽くして、お尻の穴までもちゃんと調べたわ。早くスペクトルマンにマーダラー人に逆らえないことをわからせてあげなくてはいけないわね。。』
そう言うと、奈央雪の目の前の床下が左右に分離して、底の中に水のような液体をなみなみとたたえたバスタブが現れた。
『お、これは?』
『スペクトルマンを、この中に入れるのよ!』
『なんだと!この中に僕を沈めるつもりなのか!』
『浸かってもらうだけよ。』
その言葉通り、x字型の拘束台が奈央雪と共に吊り上げられて、それからクレーンのように、奈央雪を拘束台ごと液体の中にザブンと入れた。
だが、思っていたよりも底は浅く、奈央雪のヘソまで浸かる所で、どうやら底に当たった。
それから、液体の底の方で、奈央雪は両足を別の拘束具にガシっと掴まれて新たに固定された。
それに併せてX字型の拘束台が奈央雪の身体から分離されて、別のアーム型の拘束具が交替して、両手を上に吊るし挙げ、ピンと張った姿で拘束を維持したまま、
奈央雪の両脚を広げて固定した。
X字型の拘束台が取り払われると、マーダラーガールが奈央雪の、目の前まで近寄ってきて、前屈みになって液体の中を覗きこんだ。
『大事な部位がちゃんと浸かってるわね。いいわ。準備完了よ、スペクトルマン。』
『この液体はなんなんだ?僕の下半身だけを浸からせたのは、やはり性的なことを仕組んでいるんだな!』
『フフフフ。スペクトルマンのカラダをクスリ漬けにしてるのよホホホホホ。』
『こんなモノに漬け込んでも僕は負けないぞ!』
そう叫びながら奈央雪は下半身を動かそうともがいた。
『なにも抵抗できないのに無駄なことはやめるのよスペクトルマン。動けばお尻の中やシンボルに液体がどんどん入り込むわよ。
キッチリと脚を開かせておいてあげてるんだから。』
マーダラーガールは奈央雪の尻に手を回して、割れたクレパスに沿って、上から下へ指を這わせながら、開かれ具合を確かめつつ、
奈央雪の今や極度に敏感にされた蕾に指先をあてがうと、なで回しながら押し当ててみた。
『うっ!あぅ、や、やめるんだマーダラーガール!そ、そこは…ハアァァッ、ダメだ、どうしても感じてしまうっ!』
その奈央雪の喘ぎ声を聴きながら、奈央雪自身を確認するマーダラーガール。
『フッ、やはりエネルギーが溜まっているようね。力強くみなぎっている。
そんなに慌てることないわスペクトルマン。私のこの指で出させてしまうんじゃないの。
脚を開かされてるスペクトルマンはアナルが弛くなって液体に侵されやすい状態か確かめただけよ。』
『あの生物装置を埋め込むのか?』
『違うわよ。アレとは違う快楽に堕としてあげるわ!』
すると、液体の中がブクブクと泡だち始め、波立ち、盛り上がりを見せ始めた。
そして、暫くすると無数の小さな気泡が勢いよく立ち昇り始めた。
そのガスを含んだ泡はみるみる奈央雪のペニスにまとわりつき、尻の割れ目にブクブクと張り付き、やがて導かれるように尻の蕾の中へ侵し始めた。
『こ、これは!はあぅっ!な、なんだ?どうなっているんだ?尻の中に何か入ってくる!ボクのペニスにも泡がぶつかって、いや、まとわりついてきて擦られる!
ワザと狙いを定めて刺激を与えてるのか!くっ!こんなことで僕は感じるものか!』
『そうね。確かにこれだけでは物足りなくてつまらないわよね。スペクトルマン。
でもこの気泡はスペクトルマンを射精させた時に突き止めたデータを利用して、生成された特殊な波動の気泡なのよ。
スペクトルマンが一番触れられたらたまらない快感の脈へ、感じてしまうバイブレーションを放つのよ。
スペクトルマン用の限定版の気泡。この気泡がお尻の中の射精したくなる所にまとわりついて破裂するのよ。この振動と感覚を敏感にしてしまう薬液に浸されて
やがてスペクトルマンは快感に狂わされてしまうのよフフフフ!』
『な、なんだって!ボクのカラダを調べていたのはそんなことをする為だったのか!こんなことに負けはしないぞ!マーダラー人っ!』
奈央雪の抵抗する声をスルーしながら、マーダラーガールは、コントロールパネルでの操作を開始した。
『さあ、スペクトルマンにとって、危険な気泡を最強モードで噴射よっ!フフフ。』
マーダラーガールの次のトラップは、スペクトルマンのアナルの奥に秘められた性感覚のGスポットに強い快感を惹き起こして
送り込む振動の強い気泡群を連続して与えて、薬液を湿潤させてオルガスムで洗脳する手術であった。

『ボクには全然効かないみたいだ!ムダなことだぞ、マーダラーガール‼️』
マーダラーガールは、奈央雪の強気な発言に対して、気泡を送り込んでいる浴槽の中を覗きこんだ。
すると気泡は強烈な勢いで、奈央雪の股間に噴射されていた。
マーダラーガールは、次に奈央雪自身を見つめると、ビチビチに屹立している状態を認めた。
『アハハハハ、正義の味方のスペクトルマンは、気持ちよくても強がりだけは言わないとダメなのね。
その真っ直ぐに上を向いているスペクトルマンの男のシンボル、どうゆう意味なのかしらね。フフフ。』
『うっ!くうぅぅ、はあぁ…な、小刻みにカラダが震える!はうっっ!あ、泡が当たるとどーしても反応してしまう!
こんなに感じるものなのか?な、ナニかに触られているような変な感覚だ!お、泡が尻の中にはいって当たる度に出してしまいそうだ!』
『感じやすくなっているのね、泡の辺り具合をちゃんとわかってるじゃない❗フフフ。性的感覚が研ぎ澄まされてきたようね。
スペクトルマンに新しい快感が生まれてきてるわ。
その快感はスペクトルマンを洗脳してしまう恐ろしい中枢支配なのよ。そのままイッてしまうと、
わたしの前で裸のお尻を開いてみたくて病み付きになるわ。アハハハハハハ』
『ううっ、あ…あぁ…足を開かされてるから泡がどんどん入り込んでしまう!!尻の中で泡がはじけるたびに、何も考えられなくなる・・・ボクのシンボルに泡が
まとわりつくとはちきれるように勃ち上がっていくのが気持ちいい・・・』
『快感に蝕まれてきたようねスペクトルマン。足を開いただけで感じてしまうカラダになるほど、性感帯は気泡だらけで刺激を脳の隅々で受けとめてるのね。
お尻の中で冷たい薬の液体に侵されながら、気泡が破裂する快感を覚えてしまいなさいスペクトルマン!』
『あ…はあっ、うっくっう…はあああぁっ!尻の穴から、泡が潜り込んで…う、うああぁ…あ、当たる…へあぁ!くっ!』
奈央雪は必死になって、腰を動かそうとカラダをよじり始めた。
だが、腰はわずかに動くものの、下半身は微動だにせず、両足は、液体の中でガッチリと固定されて拘束具が開脚していたので、
尻を開かされた状態は無防備なまま、泡に蕾をこじあけられ、無数の気泡の浸入と薬漬けにされるがままだった。
『あ、あああぁぁ~~~~~~。こんなに泡が尻の中まで入ってくるなんて!うっ、うわああぁぁ-そ、そこは!そんな所に!へっあっ!あっああぁ!
な、なんにも考えられない!へあっあああぁはああぁ……この感じは…あっああぁ!た、勃ってしまう!これ以上無いくらい勃ってしまう!
で、でもこれでは…ああぁ!』
『イイ顔になってきたわねスペクトルマン!
どんなにもがいても気泡の攻撃からは逃れられないわ。ましてスペクトルマンのアナルの中の、
脳に直接働きかける性感帯を体内振動させる気泡をどんどん送り込まれているんだもの。生身のスペクトルマンでは耐えられやしないわ。
快感に侵食されて、完全勃起したシンボルがどうしていいのか苦しそうよ!ハハハハ!』
笑い飛ばしながら、快楽地獄に突き落とされた奈央雪の直立したぺニスと脳内トリップした顔を伺うマーダラーガール。
『フフフ、快感漬けにされてるって顔ね。でも、ココは、こんなに勃ちあがっていても、おもいっきり出すには、至らないようね。
やはり、外圧が必要か。
でも、それこそがスペクトルマンをスペクトルマンではなくさせる仕上げなのよ!
どお、出したくてたまらない?スペクトルマン?』
『あ~~~~~~~~~ああぁぁ、うあああぁぁぁぁ~、ど、どーしたら、この快感の責めから終わることができるんだっ?』
奈央雪は、目の前にマーダラーガールがたっていることもわからず、ひたすら快感責めの真っ只中で、
アナルの奥底にある性感帯の突起した肉ヒダが、気泡の刺激で膨らみ、不気味な媚薬で脳に強烈な快感の波動が送り込まれていた。
そして、オルガスムに全身が支配されていく快楽の泥沼に囚われたイメージを濃厚に感じながら、手足を大の字に引っ張られながら、
イク為に必要なナニかを求めて、ガクガクと下半身をわななかせていた。
空中に向かって真っ直ぐに伸び上がっている奈央雪自身は、待ちわびるようにそびえ立っていた。
『快感に狂わされているようねスペクトルマン。これも、初めの手術が成功したからね。
スペクトルマンを捕獲する時から始まったスペクトルマンが受けた感覚やイメージが快感へと繋がっていく洗脳よ!
思いもしなかった辱しめやあり得ない衝撃、
敵の女に射精させられたりとか、
裸にされてしまって、生身のシンボルを握られるとか
お尻の中をいじくられたこと、
マーダラーガスを吸わされなければとか思ったり、
わたしに変身を戻されてしまう罠とか。
スペクトルマンはスペクトルマンであることが快感になってしまうようにするために
そうしたことすべてが快楽に換わってしまうようにしてるのよ。
快楽の底に囚われること、
それはスペクトルマンがスペクトルマンであろうとすればするほど抜け出せなくなる快楽ということ。
あのお尻に食い込んだ姿になることで、
また、戻されてしまうんじゃないかとか、
変身できなくされてしまうんじゃないかとか、
わたしに逆らうことが射精させられる罠だと知って、
スペクトルマンは次第にそれを求める快楽を求めてさまようのが、
快楽の底に囚われた証なのよ。その時、この手術は完了するわ!さあ、スペクトルマン、裸じゃスペクトルマンなんて言えないわ。変身してみるのよ!
スペクトルマンになってみせて!』
『ううっ!こ、こんな卑劣な罠になんか負けてなるものか!そ、そうだ、裸にされたままでは、尻の中に入ってきてしまう!へ、変身してここから脱出しなければ!
変身すれば!ス、スペクトルぅ・・・へっ!!アッ!ああああああああ!で、出てしまう!こ、こんな!出そうになって・・・』
快感増幅の圧力が高いバブルがそそり立つ奈央雪のペニスにまとわりついて、強い振動を与え続けて、さらに別の角度から亀頭にもきめ細かいが無数の圧をかけられた
気泡がアタックしてきた。
『さあ、スペクトルマン、変身しようとしながらいってしまうがいい!あははははは』
『う、うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
奈央雪が変身しようとしたした瞬間を狙って、快感の絶頂へと快感増幅の快楽の泡が、奈央雪のペニスやその頭頂部へ一斉に攻撃を仕掛けてきたのだ。
何度も射精させられた身体には、そこに至る快楽がなんなのかを無意識に覚えてしまい、全身を性感帯へ変えてしまう薬液の風呂に浸かり、性感帯開発に増幅バブルで、
快楽中枢に刷り込まれてしまった射精する為のスイッチ。それが完成した瞬間でもあった。


マーダラーガールは、既に奈央雪から脱がせて、
剥ぎ取ったスペクトルマンのコスチューム一式、
スペクトルセットを持ち出してきた。
そして、快感に狂わされて悶絶している奈央雪を
拘束マシンを使って、薬液に満たされたバブルマシンの中から、
引き上げ、マーダラーガールの顔に奈央雪のペニス来る所まで吊り上げた。
空中でX字型に手足を固定されて、マーダラーガールの眼前に据え置かれる奈央雪。
下半身は、今もなお、男根を怒張させたままであった。
『スペクトルマン、どお?出したくてたまらないようね。』
『あ…ああぁ、う…あ、出したくてたまらない…ど、どーすれば…』
『フフフ、どうすればいいのかあたしたちにされたことを思い出すのよ!スペクトルマン!
マーダラーガスを吸わされたら、どうなってしまったのかしら?
わたしに囚われて、お尻の中にナニをされたのか覚えていないの?
原虫をお尻の中に埋め込まれて、イカされたでしょ?変身をもとにもどされてしまう罠じゃなかった?
変身パンツはどうしたの?ほらほら、思い出すのよ』
奈央雪は、イカされた時に受けたさまざまなキーワードや、
責められた方法などを思い出しながら、
ひたすら、射精した感覚だけを結果として結びつけていた。
そして、マーダラー人たちと対峙して、
マーダラーガスを吸わされ、技を使用不可能にされてしまったことなど、
どうしても射精させられてしまう結末へと結びつけて、快感の絶頂を覚えさせられたことを感じた。
すると、その時、新たな異変が奈央雪に現れた。
『マーダラーガールは、ボクをいろいろな方法で射精させて、快感になりやすい実験をしていたようだ…
ボクが知らなかった快感、尻の中をいじられて、触られただけで感じてしまうようにされたり、戦おうとするとボクは勃ってしまう。
いや、そうじゃない、変身していると出してしまいたくなるんだ…ボクはなにもできないのか。こんなに出したくてたまらなくなってしまう感覚はマーダラーガールのせいなのか。ど、どーしたらいいんだ…そ、そうか、へ、変身すれば出せるかも知れない…そ、それでいーんだろうか…それしかない…ボクは…』
快楽の泥沼に堕ちている奈央雪の脳裏には、
ひたすら、イキつくことだけを求めて、試行錯誤をくりかえしながら、
マーダラーガールに思い出せと命じられた回想で、無意識のうちにぺニスを萎えさせないように、快感となるように記憶のイメージを調整していた。
その表情は、夢うつつの中で恍惚となっている射精欲に翻弄されている少年でしかなかった。
それを眺めて確信するマーダラーガール。
ツカツカと、奈央雪に歩みより、
グイーンと、吊るされている拘束装置を下げて、
奈央雪の顔に自分の顔を近づけた。
『思い出してきたようねスペクトルマン。男の子のシンボルを勃ち上げている姿が証拠よ。出したいはずよね?出したいでしょ?
どうすると出してしまうのか、あたしが教えてあげたはずよ。変身したいわよねぇ。いいわ。
ほら、いいモノをあげる。
スペクトルマンになるのに必要なモノよ。
ここに置いてあげる。これで、変身できるわよ。変身してみせて。』
それを聴いた奈央雪のぺニスは、さらに勃起した。
そこを見逃さなかったマーダラーガールは、ほくそ笑みながら、奈央雪の耳元に口をつけて、囁いた。ハッキリと真意が伝わるように。
『スペクトルマンになれるわよ。変身できるようにしてあげるわ。おもいきり、好きなだけ出させてあげるわ』
奈央雪は、淫らな妄想の中で想像をした。
『…スペクトルセットがある?ど、どーゆうことなんだ?いつの間にスペクトルセットを奪われたんだ?
スペクトルセットをマーダラーガールに脱がされていたのか!スペクトルマンになれないようにスペクトルセットを剥ぎ取られていたなんて!
よ、よし、もう一度スペクトルマンになって、尻にスペクトルカバーが食い込めば、ボク自身のシンボルを締め付ければボクは射精できるかも知れない…』
マーダラーガールは、奈央雪の思いをそれとなく察し、更なる追随のイメージを植えつけた。
『スペクトルマン、よく聴くのよ。わたしに射精させられちゃうことよりも激しくて、もっと恥ずかしくて、マーダラー人にもてあそばれる快感があるわよ。』
『エッ!な、なんなんだ?マーダラーガールにもてあそばれて、もっと恥ずかしいめにあうことがあるなんて…』
『スペクトルマン、自分のぺニスが、男の子がナニかサレタガッテるんでしょ?お尻の中もナニかされたいのよね。
いいわ。教えてあげる。よく聴きなさい。変身してスペクトルマンの姿になることよ。お尻にキュっと巻きつくスペクトルマンの姿になってみせて。
あんなに食い込んで平気でいられると思う?おまえの膨らみすぎた男の子をプロテクターでしまったら、どうなると思うかしら?
キツくて、とっても気持ちイイ感じで、たくさん出てしまうはずよ!わかるわよね?だから、身につけてみて!スペクトルマン。
わたしが見ていてあげるから今すぐ変身するのよ!わたしの目の前で出してしまう恥ずかしい姿を見せるのよ!
スペクトルマンの姿になるのよ。変身しなさい!スペクトルマン!』
『ああ、やっぱりスペクトルセットを装着した時に出せるんだ!そ、それなら…』
『スペクトルマン、こんなに勃起させて、足を開かされてる間はお尻の中も物足りなくて、余計に勃ってしまうようね。
ほら、ココにスペクトルマンのプロテクターはあるのよ。変身して見るがイイ。変身する前に出すようにも手術したけれど、
今のスペクトルマンは、それとは違う快楽を覚えさせているからね。スペクトルマンになってみることね。
いま、わたしが触れただけでもほとばしらすほどの勃起で、スペクトルマンになってみるのよ。』
奈央雪は、ただ、純粋に射精だけを求めて、マーダラーガールの誘いに応じた。
マーダラーガールは、一度は奈央雪から外して取り上げたベルトを裸の奈央雪の腰に巻いて取りつけた。
そして、とどめの命令を淫靡に奈央雪の耳元で囁いた。
『スペクトルマンのベルトをつけてあげたわ。
スペクトルマンになるために裸の腰にわたしが巻いてあげたのよ。いやらしいでしょ?
あとで男の子のシンボルにもわたしの指を絡めてあげるから、スペクトルマンになるのよ!いつもの姿をみせて!』
すると、命じられたとおり、
奈央雪は、開かされた足に力をこめて、尻に力をいれ
変身ポーズを思い描いた。
『ス、スペクトル、へんっ、しんっ!』
変身の掛け声と同時に、七色のスパークが起こり、
裸の奈央雪を包み込んだ。
そして、次の瞬間、
スキンスーツのない姿のスペクトルマンが現れた。
スペクトルマンの再登場に喜ぶマーダラーガール。
だが、この時スペクトルマンに異変がまたしても発生した。
スペクトルマンになった奈央雪は、
マスクの下で言い様のない快感と恍惚に満たされた。
『へ、変身できたぞ!スペクトルマンになれた。…うあっ!へあああっあぁぁぁし、スペクトルカバーが尻に巻きついた瞬間のこの感覚は?
はあっああぁぁぁ…あっああ~~~、シンボルがおさまりきらない、きつくて・・・・へっ!尻にカバーが食い込んでしまう!こ、こんなことで・・・はっ、あ、あああぁぁぁぁぁ!出るっ!出してしまう!!うわああっ、と、止められない!あっ、ああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・くっ!こ、こんなことって・・・。スペクトルセットを装着しただけなのに、射精してしまうなんて・・・』
マーダラーガールの見ている前で、
スペクトルセットを装着した奈央雪は、装着が完了した途端に、
勃起したぺニスを包み込むスペクトル・プロテクターの締め付けと、
性感帯開発で発芽されたアナルの官能の蕾に食い込んでくるトに密着してきたTバック型のプロテクターで、感じたことのない刺激を受けた。
それはスペクトルマンになることでより快感があがる射精を得られる事実、
変身することが強い快感をもたらす射精への近道であることを知った瞬間でもあった。

そして、
激しく精を放ったスペクトルマンは、
変身エネルギーを失い、
マーダラーガールの目の前でアッと言う間にもとに戻ってしまった。
そこには、最前から全裸で大の字にくくりつけられていた奈央雪が再び現れた。
もとに戻ってしまった奈央雪を見つめながら、
射精したばかりの奈央雪のぺニスを見るマーダラーガール。
『よほど気持ち良かったようね。1回でこんなに出しきってしまうなんて、手術中でもあり得なかったわ。
と言うことは、間違いなく、スペクトルマンは、自分が一番快感になる瞬間を知ったと言うことね。』
勝ち誇るマーダラーガールの笑いの中、
X字型の拘束マシンに囚われた裸の奈央雪は、もとに戻ってしまったのに恍惚とした表情で遠くを見つめていた。
腰には、性欲の象徴のようにスペクトルバックルに封印をされたベルトを巻いていた。 
『いいわ、スペクトルマン。これで、わたしの手術は完了よ!そのベルトつけていることを許してあげるわ。
だから、いつでも好きなときにスペクトルマンの姿になってみなさい。
そして、悶絶してほとばしらすのね。
それが何の快楽なのか、何度も試して遊びながら、
気がついた時に、新たな快楽が生まれるわ。
わたしはその為にはいつでも協力してあげるわ。わたしも遊びたいしね。アハハハハハハハハハ!』
マーダラーガールがやり遂げた計画に勝ちどきのような笑い声をあげているなかで、
先ほど射精した奈央雪は、
フッと、目を開けると、自らの腰に巻かれたスペクトルバックルを見て、顔を輝かせた。
『よ、よしっ!変身できる、スペクトルマンになってみよう。も、もう1回イケる…またスペクトルセットを装着してみるぞ。今度はすぐには出さないで我慢しよう。スペクトル…変身っ!
またしても光がスパークして、大の字に拘束されたスペクトルマンが現れた。
横でそれを見ていたマーダラーガールは、
『早速始まったわね。いいわ。好きなだけやるといいわ。スペクトルマン。その拘束具を解いてあげるわ。』
奈央雪は、スペクトルマンの姿になると、解放された体を動かして確かめていた。
今度はすぐには射精せずに、暫くはスペクトルマンの姿のままでいた。
変身パンツが無いため、スキンスーツは相変わらず無かったが、
それでもプロテクターとグローブ、ブーツは装着完了していた。
ただし、今度はスペクトルマスクは装着されなかった。
『うん?…あ、マスクが…ない…ど、どうしたんだ?』
『これを見るのよ、スペクトルマン!』
マーダラーガールの手にはスペクトルマンのスペクトルマスクが剥ぎ取られていた。
マスクをいとも簡単に、変身する前に取り上げられてしまった辱めに、
またしても強烈な快感を覚えて、射精しそうになる奈央雪。
『くっ、うっ!出してしまいそうだ。マスクをとられてしまうなんて。ぼくの変身を妨害できるとは・・・』
『出そうで動けないみたいじゃないスペクトルマン。フフ、じゃシンボルを引っ張り出してあげるわ!』
『うっ・・・うああ、出すものか、耐えてみせる!もっと気持ちよくなるために!』
『いいことね。だけどこんなに勃ちあがってる男の子なのにどこまで我慢できるのかしら。』
そう言うとマーダラーガールは奈央雪の大きくそそりたつシンボルを口に含んだ。
『うわあぁぁぁぁあ!あっ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁ!す、吸われるっ、吸い出されていく!だ、駄目だ出してしまう・・・。』
ドクドクと精液を吸いだして、射精させてしまうマーダラーガール。
『フフフ、アハハハ!おいしいわよスペクトルマン。こんな出させ方が楽しいわね。もう戻ってしまったの?変身解除が早すぎるわ。
もっとわたしの為に変身していなければダメよ。せっかく変身させてあげてるのよ。いいわ、今度はこのTバックのパンツをはかせてあげるわ。』
マーダラーガールは裸でスペクトルバックルを巻いている奈央雪にTバックスタイルの変身パンツを無理やりはかせた。
『うっ、あっ!』
マーダラーガールは尻に食い込ませてはかせた為、さっそく感じた奈央雪。
『どおかしら?アナルに食い込ませすぎた?でもピチピチのパンツだからこんなものね。変身する前から出しちゃだめよ。感じやすくなってるだけにしなさい。』
『あぁ、変身パンツがこんなに気持ちよくなるなんて・・・とても変身したくてガマンできない・・・完全変身したらボクはどんな気分になるんだろう。』
『ほら、たちまち元気になったわ!それじゃもう一度ガマンしてみせなさい!変身よ、スペクトルマン。変身しなさい!』
『へ、へんしんしなきゃ!!スペクトルへんしんっ!』
七色のスパークと共に今度はマスクを装着して、スキンスーツで全身をピッチリ包み込み、尻の割れ目にキュッと巻きつくTバックのプロテクター姿で
完全変身した姿で現れたスペクトルマン。
『射精の快感をたくさん覚えて開発された身体で完全変身したスペクトルマンって、どんな気分なのかしらね』
『あ・・・いかん、だめだ!一歩も動けない・・・。スキンスーツがボクの勃起してるものにまとわりついてるのに、プロテクターが尻に食い込むからペニスが引っ張られる・・・はっ、はああぁぁ・・・あっあああ。』
『どうやらまったく動けないほど全身快感になってるのね。それじゃあ、わたしがこうして出させてあげるわ!』
マーダラーガールは動けずに七三の構えで立ち尽くすスペクトルマンの横に並ぶと、片足のブーツのくるぶしを掴むと、グイと前に持ち上げた。
スペクトルマンは膝蹴りをするような格好にさせられた。
『う、うわああぁぁぁぁぁ!あ、脚を上げられたら、尻にプロテクターが食い込むっ!スキンスーツがボクのモノを包んで締め付けてくるっ!
こ、こんな快感になるなんて!今まで感じなかったのに!』
『そうよ、こんなに感じてしまえるほど身体を変えてあげたんだからわたしに感謝しなさいよね!わたしにも楽しませてもらうわ』
片足を上げさせて、プロテクターの尻を食い込ませ、スキンスーツで感じさせられ悶えまくっているスペクトルマンの股間に手を回すマーダラーガール。
プロテクターの股間の止め具をカチリとはずすと、ヒップに食い込んでいたカバーがはずれて、ブランと垂れ下がった。
スキンスーツで包まれた尻の蕾を探し当てるとそこに指を押し当てた。
『さあ、これでまた形勢逆転よスペクトルマン。カバーをあけられちゃったんだから、もとにもどりなだい!』
『ううっ、へ、変身を解除するなら、射精させてもどして・・くれ・・・』
『フフフ。いい子ね。おとなしく射精させてほしいと言うなら、わたしが変身をもどしてあげる。』
そう言うとマーダラーガールは片足を掴んでいた手を離し、両手でスペクトルマンの尻を左右に分けて押し開くようにしてアナルに指を当てた。
さらにカバーが開けられたフロント部分に顔を埋めると、盛り上がって勃起しているスペクトルマンのシンボルをスキンスーツごしにくわえて
吸い始めた。
『お・・うわああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!あっ・・あっ・・・ああぁぁぁぁぁ・・・出るっ!出してしまうう・・ぁぁぁぁぁぁぁぁ』
スキンスーツをマーダラーガールの唾液と精液で濡らしたかと思われた瞬間、
快楽の絶頂の証として、スペクトルマンはもとの奈央雪にもどってしまい、変身パンツごしにマーダラーガールにむしゃぶりつかれてる姿で射精をしていた。
Tバックの変身パンツの前をビショビショにさせて、封印されたスペクトルバックルを巻いた奈央雪がもとにもどされた途端、マーダラーガールからペニスを変身パンツから引きずりだされていた。
『ホホホホホ、こんなに出して濡らしているのに、まだ元気ねー。じかにスペクトルマンを味わってあげないとね。』
またしても奈央雪のペニスをフェラで責めたてる。

『うっ!あっ!はああっあ!へあああぁぁぁぁぁ・・・へっ・・・あっあぁぁぁ!』
『出したわね!薄味になってきていい感じよ。スペクトルマン。』
今度は完全変身して戻されたあとに、さらにペニスから吸いだされた為、若い奈央雪も吸い尽くされて
その場にバッタリと倒れこんでしまった。
『アハハハハハ!スペクトルマン、完全変身すればさらに快感に侵されて快楽に落ちてしまうようになったわね。
スペクトルマンから直接吸い出してしまうのが一番よ。
ただの男の子にしてもてあそぶなら、変身させたり、させなかったりでもてあそんであげるわ。
スペクトルマンとして射精しているつもりでしょうけれど、もうタダの男の子でしかないわね。
今度目覚めたら、変身する前の名前を聞かせてもらうわ。スペクトルマンの正体を暴いてタダの男の子にされたことを教えてあげる。
招待を暴かれて、スペクトルマンとして射精させ、男の子としてわたしのおもちゃにされるのよ!
それが変身を無効にする手術よ。スペクトルマン、いえ、射精しかできないぼうや。アハハハハハ』



マーダラー人に囚われたスペクトルマンこと奈央雪は、
マーダラーガールの策略通りの〈快楽〉に溺れた少年に変えられ、
スペクトルマンとして可能な限りの快感を求めて、
性玩具にされてしまった。

◆◆◆◆◆◆【変身無効手術】完◆◆◆◆◆






# by 753secondunit | 2014-02-26 15:41 | スペクトルマンもの

変身無効手術

スペクトルマンはマーダラー人のアジトを先ほど倒した合成怪獣の出現経路から特定していた。
移動式のアジトでも今のうちなら突き止められるだろうと急行するべく、飛行していた。
目的地付近は、一帯が人里離れた場所で、人が立ち寄りそうもない山岳地帯だった。
樹木よりも岩石が目立つ痩せた地肌だらけで、およそ農作物も育たない土壌のようである。

その中で、
デコボコの丘陵がある場所で一本だけ突出した大木があり、その影に岩盤が見えた。
スペクトルマンはそこに降り立った。
『おかしい。こんな所に岩盤が剥き出しになっているなんて・・・。アッ!あれは洞窟?』
スペクトルマンが岩盤の周囲を詮索していると、丘陵の下に続く道に洞窟が見えた。
『あそこがマーダラー人のアジトなのか?だが、その横に続く道が、急に見えなくなっているのは
なぜだ?』
洞窟の前を素通りして 、
消えた道を辿って行くと、
すり鉢状の窪みが現れて、その向こう側に石を積み上げた遺跡のような形骸を確認できた。
『あれこそ奴らのアジトか?いや、このすり鉢状の下に金属があるぞ!洞窟も遺跡もダミートラップかもしれない!!』
そう思った刹那、
忽然と異形の者が現れ、スペクトルマンに襲いかかった。
その戦闘員達の数がおびただしく、優に100人は感じられた。

『くっ、この数はここが防衛線ということか!』

襲い来る異形の者は
マーダラー人の手下で、植民地化した星の奴隷戦闘員とアンドロイド兵士だった。
スペクトルマンは肉弾戦を強いられ、なぎ倒したり、蹴り崩したりしながら、戦況の打開を模索していた。

その光景を遠巻きに観察している影があった。
マーダラーガールとその側近であった。
『なんとか巧くスペクトルマンをおびき出したようね。』
『はい。二重のダミーを作った甲斐がありました。』
『でも、まだ安心できないわ。完全に罠にかけないとダメよ』
『はっ!奴を焦らせ、蟻地獄の中に誘い込ませます!』
『そうだ。蟻地獄の中心に落とした時に、この薬を使うのだ!これを気化させてスペクトルマンに
吸い込ませる為の環境があそこなんだぞ』
『承知致しております。合成生物のヘドロスクイザとモグネバクラーを地中に潜ませて、
スペクトルマンの動きを封じるようにしてあります。』
『よし。おまえはこの薬を持って蟻地獄へ行け!』
マーダラーガールから薬瓶を受け取ると、マーダラー人の部下はその場を離れた。

その頃、スペクトルマンは。
『くそぅ、これじゃあキリがないぞ。あまりエネルギーは使いたくないが、こいつら相手なら
エネルギーを半減してもスペクトルフラッシュで倒せるだろう』
そう決意して、スペクトルフラッシュを周囲に取り囲んだ異形の戦闘員達に放射するスペクトルマン。
バタバタと倒れる者や回路が燃焼して破壊されて崩れ落ちるアンドロイド達が一気に発生。
かなり少なくなってきた戦闘員の数。
『ようし、これならイケるぞ!スペクトルカッター!』
手裏剣のように鋭利な円形ナイフを投げて相手に外傷を与えるスペクトルマン。
『今だっ!このスキにすり鉢状に突入だっ!』

変身無効手術_f0179338_19192527.jpg

するとこの時とばかりに残っていた異形の戦闘員達がこぞってスペクトルマンに飛びかかり、
身体に抱きつきながらすり鉢状の砂丘の底へ転がり堕ちていった。
底の手前でなんとか体制を立て直して片膝を付きながら起き上がるスペクトルマン。

ガチャン!!!!!!!!
不意に足元でガラスが割る音がして、音のする方へ顔を向けるスペクトルマン。
そこには、粉々に割れて砕け散ったガラスが確認されただけだったが、何かの液体が
飛び散っていた。
『何かの罠か!』そう直感したスペクトルマンは空中に飛び上がろうとした。
が、地中から太く柔らかい、だが凄まじく力強い緑色の触手がスペクトルマンの脚を捉えた。
『うわあぁぁ、なんだこれは~?』
スペクトルマンのブーツのくるぶしに太く粘着質の触手がグルグルっと巻きついて、
前のめりに倒れた途端にもう片方のくるぶしや、膝、太股、腰、腕に一斉に触手が飛び出し、
巻きついてきた。
『うう、こいつは合成怪獣か!』もがきながら、触手を離そうと触手を掴むと、
目の前が急に黄色い煙で視界が見えなくなった。
『お、これは?煙幕か!うっ、ゴホッゴホッ・・・なんだ?く、苦しい・・・』
割れた瓶から散乱した薬は、瞬く間に気化して、スペクトルマンの周りをガスで取り巻いていたのだ。
合成怪獣ヘドロスクイザの触手で身動きできなくされていたスペクトルマンはガスの中に取り残されて
ヘドロスクイザと格闘しなければならなくなった。
すり鉢状の砂丘の上から覗いていたマーダラー人は
『フハハハ!どうだスペクトルマン、まんまと罠にかかったな!そのガスはおまえの為に
わざわざ作られた対スペクトルマン用の薬なのだ。』
その轟渡る怒鳴り声にガスで見えない上を見上げるスペクトルマン。
その手にはヘドロスクイザの触手がしっかり巻き付かれていた。
『お、マーダラー人か!くっ、この煙は毒ガスなのか!ううっ、ゴホ・・・ゴホッゴホッ!』
触手に絡み取られながらガスを吸わされ続けてるスペクトルマンを見下し、
あざ笑うマーダラー人。
『馬鹿め、今頃気づいても遅い!そのままガスを吸わされ続ければ、スペクトルマンは機能を
停止してしまうのだ!』
『な、なにぃ~!どーゆーことだ?』
『そのガスの成分はスペクトルフラッシュから分析されたもので、フラッシュを使えないように
分解するように開発されたのだ。だが、同時にスペクトルマンのエネルギーも分解することに
なってしまうのだ。そうなればおまえはどうなるのかな?フハハハ』
『くっ、し、しまった!そんな毒ガスだったなんて・・・ああ、く、苦しいっ・・・ここから早く脱出しなければ!
この触手を切り離さなければ!スペクトルスライスっ!んっ?』
グローブに格納されているアタッチメントを使用して、勢いよくポーズをつけて
スペクトルスライスを出そうと両手をクロスしてスライスを出したと思ったスペクトルマンだったが、
なぜかスライスが出なかった。
『お!スライスがないっ!なぜだ!スライスがなくなってる?』
両手のグローブにあるはずのスライスが空っぽになっていたことに驚くスペクトルマン。
その姿を見てあざ笑うマーダラー人。
『フハハハ、下を見てみろ!スペクトルマン、おまえの足元だ!』
驚いて言われた地面を見ると、そこにスライスが落ちていた。
『アッ、スライスが・・・!どうして?』
『きさまの機能を停止させてしまう薬なのだ。スペクトルスライスも装着できずに抜け落ちてしまった
ということだ。』
『な、、な、なにっ!、スペクトルフラッシュ!おっ?フラッシュッ・・・クッ、フラーッシュッ!!ダメだ。フラッシュもだせない!』
『ワハハハハ!どうした?何も起こるまい!』
『ダメだ・・・本当に僕のエネルギーが分解されてるみたいだ、力が出ない・・・それに苦しい!』
触手を振りほどこうと懸命だったスペクトルマンだったが
力尽きたようにガクッと倒れこむと、ヘドロスクイザの触手がスペクトルマンの手足や胴回り以外の部分、胸や脇、太股や尻に吸盤を吸い付かせ、薬から沸き上がる毒ガスを吸わせ続けようと離れないようにした。『アッ、ああ~、体が痺れる!身動き出来ないっ!エ、エネルギーが分解されてしまうなんて…ううっ、くそぅ!ゴホッ、ゴホッ!ダメだ、ここから脱出できなければこのガスを吸わされてしまう!このままでは変身していることもできなくなるかもしれない!』
すると、今度はスペクトルマンのがヒザをついたままの姿勢でヘドロスクイザの触手に絡み取られている足下の地中から第二の合成生物が現出した!
モグネバクラーである。
モグラの化け物に似た容姿に加え、腹部に不気味な単眼の鬼面の形相で、ネズミのような手足を持つ異形の原虫を派生させていた。
そのモグネバクラーがスペクトルマンの全面に仁王立ちすると、鬼面の原虫がスペクトルマンの腹部にしがみついてきた。
『うっ、こいつはいったい何をするつもりなんだ!ベルトにしがみついてきたぞ?』
モグネバクラー本体は、ヘドロスクイザの触手吸盤に押さえ込まれたまま、身動きできない
スペクトルマンを地中の穴に引きずり込もうと翼状の大きな太い腕を振り上げ、
爪をスペクトルマンの背中からガシッと掴みかかると、
そのまま強引に引き倒しながら、地中へと引きこもうとした。
ヘドロスクイザもそれに呼応する体勢で、絡みついたまま、
モグネバクラーの引き寄せる方へ重心を傾け出してきた。
スペクトルマンはどうすることもできないまま、身をよじろうとしたが倒れ伏してしまった。
すると、モグネバクラーの腹部に派生している鬼面の虫が
その華奢な手でスペクトルマンのベルトを鷲掴みして、器用にベルトをはずしてしまった。
ベルトを剥ぎ取られたことに気づいたスペクトルマンは
『あっ!しまった、ベルトがはずされた!エネルギーが分解されたせいで、装着力がなくなってきたのか?
これではスペクトルバックルが使えない。取り返さなければ!』
スペクトルマンが奪われたバックルを取り返そうと手を伸ばした瞬間、
ヘドロスクイザが背中から覆い被さり、モグネバクラーがスペクトルマンの両足を引っ張り
そのまま、出てきた地中の穴へと引きずり込んでしまった。
『うわああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー』
スペクトルマンはついにマーダラー人の罠に堕とされてしまった。
それを見たマーダラー人は
『フフフ、ついにスペクトルマンを捕らえたぞ。あとはマーダラーガールに任せるとしよう。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

地中に造設されたマーダラー人の移動アジト。
その中に作られた
スペクトルマン用の実験室。
すらりとした背格好で人間の女ならば、凄まじく美しい体型の女が立っていた。
ガスマスクを着けているので、顔はわからないが、
地球の酸素がダメなのだろうか。それともここは違った空気なのか。
実験室は全体が真っ白な空間で、天井が薄いブルー、壁には所狭したと銀色の機械が並んでいる。
また、半透明なカプセル状の筒が幾つか並んで設置されており、大きさも人がスッポリ入るものから、
カバンが収まる程度のものまで数種類あった。
中央に立っている彼女の腰辺りに
銀色の手術台があり、そこにうつ伏せにスペクトルマンが拘束されていた。
丸く円形の手術台で、よく見ると台そのものはリングになっていて、
スペクトルマンの胸部から腹部にかけてだけ載せることができる程度の枠が組まれているだけで、
スケルトンになっていた。
スペクトルマンは、その銀の輪の中で大の字に拘束されていた。
スペクトルマンの身体を隅から隅まで調べ尽くす為のリング状の手術台らしかった。
女マーダラー人は、手元のコントロールパネルのスイッチを使って、銀色のリング手術台を縦に起こすと、
拘束されたスペクトルマンを自分の前に立たせるような格好にした。
気を失っているスペクトルマンは、両手を吊るされるような形で、手足をグンと伸ばされて、
引っ張られるように大きく広げられて大の字に拘束されて、無防備な姿を晒していた。
女マーダラー人は、スペクトルマンの額のビームランプにピッタリ合うサイズのチューブを取り付け、
スペクトルマンの前でかがみ込むと、股間の真下を覗きこんで、
スペクトルプロテクターのお尻の食い込み辺りに指をなぞらせて、アナルと性器の間に手を伸ばすと、
何やらコソコソと探しているような指の動かし方であったが、やがて、留め金を外すような音がして、
プロテクターの接続部が外されて、ヒップに食い込むようにアナルをあてがっていたTバック状のカバーが
ブランと垂れ下がった。同時にスペクトルマンの性器をカバーしていた部分も解放されてカパッと緩くなった。
そして女マーダラー人は、スペクトルマンの局部を触診しながら、イチモツの形状を調べてから、
額のビームランプに取り付けたものと同じチューブを取り付けた。
すると5分としないうちに変化が現れた。
スペクトルマンの肩から腕にかけてスキンスーツが消失して、素肌が露出されていた。
スキンスーツがなくなったので、プロテクターを外された下半身は、Tバック型の変身パンツが
スペクトルマンの生身の尻に食い込む姿となっていた。
『フフン。マーダラーガスの効果だけでは、スペクトルマンの機能を止めるだけが精一杯かと思ったけれど、
装置を使えば、変身を不完全にするぐらいはできたわ。変身エネルギーはマスクか下半身かどちらかとは
思っていたが、このプロテクターの形状といい、このインナーショーツの形状といい、
スペクトルマンめ、アナルが弱点であることは間違いないな。それとこの男性器から噴出された液体こそ
変身に重要な成分とみたが、当たりだな。クククク。
それにしてもこのインナーパンツは、変身アイテムか。身につけさせておいては面倒なことになるかもしれん。
これはわたしが預かるわ。どうせ、スペクトルマンの変身アイテムはすべて奪い取ってわたしのモノになるんだから。』
不敵に笑いながら、女マーダラー人は、スペクトルマンが履いていた変身パンツを脱がしてしまうと、
再び両脚を開かせて拘束して、リング上の手術台を倒して、スペクトルマンをうつ伏せ状態にした。
そして、プロテクターの股間のカバーを外して捲り上げ、さらなる解析を始めた。
『これからスペクトルマンの変身無効手術を行うっ!』

変身無効手術_f0179338_19202254.jpg


『お、ここは・・・?』
『気がついたようね、スペクトルマン。』
『ここはいったい・・・?キサマはマーダラー人!僕に何をしてるんだ?』
『そう。わたしはマーダラーガールとでも言っておくわ。スペクトルマン。』
『なに!マーダラーガールだと!』
『スペクトルマンを変身できないようにするのがわたしの目的。』
『なんだと!!そんなことはさせないぞ!』
『フッ、コレを入れられもそんなことが言えるのかしたね』
『そ、それはいったい!』
『コレはスペクトルマンのエネルギーを残らず放出させてしまう薬。
マーダラーガスではスペクトルマンの機能を停止させて、不完全な変身にするのが限界だったけれど、
このカプセルをスペクトルマンのアナルに直接挿入しておけば、エネルギーをすべて体外に
放出させてしまえるのよ。スペクトルマンの身体を調べて、実験させてもらった成果よ!』
『そんなことができるわけ・・・』
『できるかどうか、入れてみればわかるわ』
マーダラーガールは摘んでいたカプセルをスペクトルマンの裸の尻を開かせ、
毒ガスで緩くなっている蕾にグッと指で押し込み、挿入してしまった。
『うっ、あっ、はああぁぁっ・・・あっはあっ!』
『どお?スペクトルマン』
『うああぁ、どうしたんだ?シンボルだけにチカラがはいってしまう!』と言いながら、
興奮した吐息を漏らし始めるスペクトルマン。
『スペクトルマンのアナルに入れた薬は、スペクトルマンの変身エネルギーを放出させてしまう物質。
エネルギーの放出は射精をもたらすはずよ!』
『ううっ・・・ど、どーしてそのことを?』
『フフフフ。この実験室で、不完全な変身状態にして、スペクトルマンの身体を調べ尽くしてあげたわ。
マーダラーガスを吸わされた効果と実験手術によって、スペクトルエネルギーを
体外に放出していた部位を透過装置で突き止めた時に、その反応がどのような作用によるものか
解析したのよ。』
『そうか、それで少し出してしまっていたのを知られたのか!』
『それさえわかれば簡単なこと。スペクトルマンにとってもっとも性感覚が強い弱点がアナルであることを実験で確かめたわ。そこにスペクトルマンの感覚機能を麻痺させて、性的快感になる薬物を注入してしまえば、
鋭敏となった性感帯がペニスに集中して、変身エネルギーを放出してしまう快楽に陥る罠が完成よ』
『な、そんなことありえないっ!』
『ありえないかどうか、ペニスを見ればわかること。見せてもらうわ。』
マーダラーガールがスペクトルマンの下半身に手をすべり込ませると、露わにされている
奈央雪自身を掴み取り、感触を確かめていた。
『フフ、効果が現れているわ。スペクトルマンよ、みずからのシンボルがはっきり主張しているわ。
こんなに大きくなって、完全に勃起してるじゃない。これでも嘘を言うつもりなの?』
『ううっつ、くそぉ、奴の言うとおり、お尻に入れられてしまってから、ボクのシンボルは半端ない!
こんなんじゃ、出してしまうのも時間の問題だ!なんとか脱出しなければ・・・』
『アハハハハハ!ようやく理解したみたいねスペクトルマン。素直なのはイイ事よ!
わたしに握られたまま、出させてしまうのもいいけれど、今はそんな無駄はできないの。
今回は貴重なサンプルとして、スペクトルマンの変身エネルギーを一滴残らず搾取させて貰うわ!』
そう言いながら、奈央雪のペニスを掴みながら、引っ張り出すと、露わになっている生身の勃起した
スペクトルマンのシンボルにキノコのカサに似たカプセルをあてがった。
するとクラゲのように軟体化して、スペクトルマンのシンボルにへばりつき、すぐさま筒状に変化した。
この生体装置は、触手のようになっていて、
太い管が先端から伸びて、天井の機械に装着されていた。
『このペニス・カプセルを完全勃起した時にスペクトルマン自身にはめれば、
さらなる快感を呼び起こす性器への感覚支配がもたらされるわ。
その快感に侵されたスペクトルマンは、射精させられて、精液を搾取されることになるのよ!
そして変身を強制解除させられて、もとの姿にもどされてしまうの。』
『く、はああぁぁぁ!凄い快感が僕をつつみこむ!いかん、出してしまう!ああぁぁ・・
勃起した生のシンボルを取り出されたままで、こんな快感責めではガマンできない!
ダメだ!もうダシてしまうしかない。だが、気なるのは、変身エネルギーを搾取されることだ・・』
『そうそう、快感に悶えながら、ダシてしまうがいい!その搾り取られていく感覚とダシてしまう喜びが
おまえの性的快楽を忘れられぬ洗脳となるのだ。
アナルに入れられた薬物によって鋭敏にされた性感帯は、スペクトルセットを装着した瞬間から、
アナルを締めつける感覚を快感と覚え、射精させられてしまう身体になるのよ。
変身セットを装着するたびに射精してしまうようになれば、そのたびに変身解除されてしまうわ。
もとにもどされちゃうだけの変身ということだけれど、もっと面白いのは、
変身すると射精する快感を覚えてしまうから、ダシたくて変身するようになり、やがては変身しようと
するだけで射精の興奮と快感が体を蝕むということよ
それがどーいうことかわかるかしら?スペクトルマン?
お尻の中が、変身セットの装着を喜んじゃって射精したくなる快感を求めるといえるんじゃない?
そうなれば、変身しようとするだけで、いえ、変身しようと思うだけでダシてしまうかもしれなくてよ!
アッハハハハ!変身するのに、変身エネルギーを放出してしまうようでは、
もう変身なんてできまい!それこそがわたしの目的なのよ!!ウフフフフ、アハハハハ!』
『そんなこと信じられるものか!クッ!』
『フフ、信じなくていいわ。その勃起させられたペニスにへばりつかれてる搾取装置で吸い取られて
みれば、わかることだもの。さあ、もう限界なんでしょ?
思い切り射精させられてしまう喜びを教えてあげるからダシてみなさい!』
『うっ、うわあぁぁああ~~!ガマンできん!だ、だめだぁっ、へっ、へあぁ!あああぁぁ~っ・・・』
ドクンドクンと波打つように生体装置は、スペクトルマンの肉棒から射出された変身エネルギーである
精液を吸い出しながら天井の分析装置のタンクへと送り続ける。
ほどなく、クタっとした状態に陥るスペクトルマン。
そして、その直後、スペクトルマンの身体がスパークするような光彩を放ち、発光した。
光が消えると、そこには大の字に拘束された滝本奈央雪の姿にもどされたスペクトルマンがいた。
『フフン、変身がもどってしまったわね。これで計画通りになったわ。スペクトルマンの変身エネルギーを抜いて、もとにもどしてからが第二段階の始まりなのよ!』
奈央雪が今までに経験したことのない射精の快感から気がつくと、当然、変身はとけて、
もとの奈央雪の姿にもどされていた。
# by 753secondunit | 2011-04-06 19:21 | スペクトルマンもの

奪われた変身パンツ<Aパート>

マーダラクイーンは
スペクトルマンを罠にかけ、
『ネオ・マーダラーガスα』でもとにもどし
アナル手術による「性感帯コントロール」を実現
変身エネルギーを自由に自分の意思で放出させてしまおうと画策していた。

そうなれば
スペクトルマンはもとにもどされたまま、
変身することができず、スペクトルマンを
抹殺同然にできるからだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マーダラー空間が造りだした小さな、しかし奇妙な
原生林に誘い込まれたスペクトルマン。

そこは
マーダラー植虫や
ネオへドロンの触手が無数に蠢く
「スペクトルマン捕獲」のための罠だった。
いきなり背後からの強襲に遭う。
すると
足元から蔦のようなものがスペクトルマンの脚に
絡み付いて、動きを鈍らせた。
苦戦するスペクトルマン。

『こ、この蔦は何だ?すごい力だ!あ、脚が動かせないぞ!』
そのうちに、蔦の正体であるマーダラー植虫は、
スペクトルマンの腰に巻きつき、拘束を強めた。

『お、体が動かせん!いかん、スピンコブラの攻撃なのか!
この蔦に絡みつかれていくだけだ!』

そのとき
どこから現れたのか新たな対戦相手が出現した。
キノコのようなクラゲのような
おぞましい異形の怪物がスペクトルマンの眼前に
太く、長い触手を伸ばして
スペクトルマンの顔まで接近してきた。

『うう、なんだ?この触手のようなものは?
うっ、先端に吸盤のようなものがあるが、アレはいったい・・・』

スペクトルマンが警戒した触手の先端は
大きく広がりを見せ、
何かの口のような内部をググッと眼前にあらわした。

そして、その吸盤はスベクトルマンのベルトのバックルに蓋をするように吸盤を吸い付かせて、胸や脇の下、太ももや股間にまで吸い付き次々と吸盤を身体のあちこちに吸い付かせた。
『こいつは、この吸盤のようなものが口なのか。
こいつから倒すべきか・・・だが!』

スペクトルマンが思うように動けないで
迷っているとき、
へドロンの触手の先端の口は、スペクトルマンの顔の前で
どす黒いガスを噴出した。

奪われた変身パンツ<Aパート>_f0179338_1728811.jpg
『ウッ!こ、これは?ゴホッ、ゴホッ!く、苦しい・・・
いかん、このガスは僕にとって危険なガスか!マスクをしているのに
苦しいなんて!とにかくこの蔦を切って、スピンコブラから離れないと!』

スペクトルマンは慌てて口をふさぎ、
へドロンの吐き出す毒ガスをかわそうとしながら
両手のグローブに内蔵されたアタッチメントを出そうとした。

『スペクトル・スライスっ!』

しかし、両手のグローブから飛び出るはずの
ノコギリ状のスライスは出なかった。

『お?スライスが出ない!なぜだ!』

意外な展開にうろたえるスペクトルマン。
『ウッ、ゴホッ、ゴホッ・・・く、苦しい!どーしてスライスが!』

へドロンの触手の先端から
濛々と黒いガスがスペクトルマンを包み込むように吐き出され
いまや、ガスの中でもがくしかできない状況に陥るスペクトルマン。

このとき
スペクトルマンの両脚と腰にしっかり巻きついていた蔦は
さらに無数の蔦を呼び寄せ
スペクトルマンの腕に巻きついてきた。

『ああぁ、どーどうしたんだ・・・力が抜けていくようだ・・・
体に力が入らない。蔦に腕を巻きつけられてるのに
腕を引くだけで精一杯だ!
スペクトル・フラッシュ!
ウッ、フラッシュも出せない!どーなってるんだ!』

すると
森だったはずが、岩だらけの山肌となり
スペクトルマンの周囲は荒れ果てていた。
そして。

『アハハハハ!まんまと罠にかかったわね!スペクトルマン』
あたりにこだまするような高い女の声が響き渡った。
『誰だ!姿を現せ!』
『言われなくても、ここにいるわ』
そういうと、スペクトルマンの間にあった岩石の影から
一人の長身の女が現れた。
しかし、明らかに人間離れした感覚がスペクトルマンにはわかった。

『おまえは?』
『わたし?フフ。わたしはマーダラー人の女王よ。
マーダラークイーンとでも呼んでもらおうかしら。』

『なんだと!マーダラー人の女王なのか!くそぉ、ここで正々堂々と
勝負したらどうだ!』

『何か勘違いしてるみたいね。わたしはおまえと勝負なんかするつもりはないわ
わたしの狙いはスペクトルマンを捕らえて、わたしの言うなりにすることなのよ』

『な、なんだとっ!そうはさせるものか!』

『まだ自分のおかれてる状況がわかってないよーね。
無理もないけど・・・
わたしはスペクトルマンを抹殺にきたのよ』

『そうか、それが狙いなんだな!相手にとって不足はないさ』

『そんなに弱っているのに戦えるの?
さっきから見ていたけれど、何もできなくされてるようじゃない。
もっともそうさせたのは、わたしの企みだけれどね』

『すべておまえの仕業ということか!
だがスペクトルマンとしてお前を倒して見せるぞ!マーダラークイーン』

『アハハハ、面白いわ。それじゃあスペクトルマンではないように
すればいいのね?』

『な、なにっ!! ど-ゆーことだ?』
『スペクトルマンの変身を解除させてあげると言ったら?
スペクトルマンを変身する前の姿にもどしてしまったらそーなるかしら?
ただの少年になってしまうのかしらね?』

『ぼくの変身を解除させるだと!そんなことはできやしないさ!』
『ホントに面白いわ。』
『くそぉ、こんな蔦なんか!スペクトルカッタァー!』
しかしカッターは出なかった。

『アハハハハ!なにをしてんの?スペクトルマン。わたしは飽きてきちゃったよ!
そろそろスペクトルマンの恥ずかしいカッコを見たいわーー』
『なにおぉぉーー!!』
『あらァ、お尻が丸見えになってんじゃない?スペクトルマン。
お尻に食い込んでいて、平気なの?』

マーダラークイーンのあざ笑う言葉にハッとして
不意に異変に気づくスペクトルマン。
自らの体を見て、愕然とする。
『アアッ!スキンスーツが消えている?プロテクターの下がもどってしまってる!
どーしたんだ!変身パンツだけがもどったんだろうか?』

目を細めながら
スペクトルマンのあわてぶりを楽しんでいるマーダラークイーン。
『なにをゴチャゴチャいってんの?そんなことで驚いてていいのぉ?
でも、驚いた顔が見たくなってきたわァ~~!見せてもらおうかな』

『何を・・・!ンンッ!あっ?マ、マスクが・・・なくなってる?』
『キャハハハハ!いいわ、その顔!それが見たかったのよ』
奪われた変身パンツ<Aパート>_f0179338_18181564.jpg『ど、どうなってんだ?なんでこんなカッコに!』
『だから言ったでしょ!スペクトルマンを変身解除させちゃうって!』

『こんなバカなっ!』

『フフン!そんな中途半端のカッコにされてもわからないのかしら?
変身パンツ1枚にしなきゃわからないかもね。』

『そんな好き勝手にされてたまるものか!』

『好きかってにできちゃうのヨ!スペクトルマンを!
さっきスペクトルマンに吸わせた毒ガスはね、
スペクトルマンの変身維持をできなくさせるのよ。
ほぅら、
プロテクターも柔らかくなってきたろう』

『うう、いかん!プロテクターが逆転送されそうだ!』
『いいわぁ、そんなプロテクターじゃ、大事なシンボルを取り出されちゃうね』



「奪われた変身パンツ」<Aパート>
   続く
# by 753secondunit | 2011-04-03 19:44 | スペクトルマンもの

奪われた変身パンツ <Bパート>

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# by 753secondunit | 2011-04-03 19:43 | スペクトルマンもの