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暴かれた弱点~②

キュドラー星人は、教会の出入り口を塞ぐように浮かんでいたが、
魔女グレイス・ケイトの叫び声に教会の中を探っていた。
グレイス・ケイトも鬼のようなひきつった形相で
教会の中を突き進みながら最前までの滝本奈央雪の姿を探していた。
奈央雪の放った催涙弾の煙が立ち込める教会内。
もとより催涙弾に影響されないキュドラーとグレイス・ケイトだったが、
40畳を超える教会内に濛々と立ち込める煙幕は、
奈央雪の姿がどこにあるのかまったく不明であった。
けれども相手がスペクトルマンであるなら、
よもやここから逃げ出すこともあるまいと
先ほどよりは出入り口の重要性はないものと考えたようだ。

煙がわずかに晴れて、薄モヤの中から、スペクトルマンの姿が現れた。
その姿を見るや
『いたわ!キュドラー、あそこよ!懺悔室の横に立ってる!スペクトルマンよ!やはり奴よ!』
興奮したようにスペクトルマンの立っている場所を指差しながら叫ぶ魔女グレイス・ケイト。
それに応えるようにキュドラー星人が
『よォし!俺様にまかせろ、ケイト!』と、
空中を飛びながらスペクトルマンのいる位置へ移動しはじめた。
それほど急ぐ様子もなく、スペクトルマンの立っている場所に向かうキュドラー。
スペクトルマンは両手を前にかまえて、
左足を半歩前に踏み込むとキュドラー星人を迎え撃つ姿勢をとった。
『こいっ!キュドラー星人!このあたりでの行方不明事件はお前たちの仕業だな!』
スペクトルマンの問いかけに飛びかかりながら応えるキュドラー。
『その通りだスペクトルマン。俺様とあのケイトで仕組んだのさ!』
そう言いながら空中からスペクトルマンに飛びかかるキュドラー星人。
キュドラーが飛びかかるのを寸前で交わしながら、パンチを繰り出したスペクトルマンだが、
それをフェイントにしてキュドラー星人のマントを掴んで、
床に落とすように引っ張り込むと、
抵抗して立ち上がろうとしたキュドラー星人の上半身へアッパーパンチをえぐるように突き上げた。
『スペクトル・スライスっ!』
キュドラー星人の上半身に鋭い切れ込みが生じ、勢いよく血しぶきが上がった。
『ギャアアアアア~ッ!!グウゥ、お、おのれェ・・・くう』と、
いきなり深手を負ってしまったキュドラー星人は、
スペクトル・スライスで脇腹から胸へ切りつけられて、
肩口まで大きく開いた傷からドロドロ出血しながら、
もんどり打ってスペクトルマンの前で転げ回った。

それを見て驚いた魔女グレイス・ケイトは、
『まずいわ!あれではキュドラーが先にスペクトルマンに倒されてしまう!』
情勢に慌てながらも、何やらブツブツ盛んにつぶやき始め、腰元から小さな壺を取り出した。
そして、壁に立てかけてあった1メートル以上の長さの木製に見える杖を手に取ると、
スペクトルマンに向かって、飛びかかるように突き進んだ。
すかさずグレイス・ケイトに気づいて向き直ると身構えたスペクトルマン。
『こいっ!』
『これでもくらえっーーー!』そう叫びながら、
グレイス・ケイトは手にした杖をスペクトルマン目掛けて投げつけた。
スペクトルマンは投げつけられた杖を軽く交わしたその直後、
何かが続けて飛んできた気配に咄嗟にその場を飛び退いた。
そのとき飛んできたのは、
魔女グレイス・ケイトが杖を投げた直後にすかさず手にした壺から
赤い液体をスペクトルマンに向かってぶちまけたのだった。
間一髪、その液体から逃れたスペクトルマンだったが、
液体が広がった為、その一部がスペクトルマンの胸にかかってしまった。

『なんだ?この液体は?なんとも無いぞ・・・』
体にかかったところで何の異常も現れないので、
不思議に思いつつも、グレイス・ケイトに警戒して立ち向かう姿勢のスペクトルマン。
茶色のアースカラーのプロテクターは、盛り上がる胸筋を形どった、
スペクトルマンの首から下の胸周りにビチャッと緑色の液体が付着していた。

それを見て、妖しく笑うグレイス・ケイト。

『フフフ。その液体を浴びたようね。残念ながらわずかでしか無いけれど、それで充分さ。』
不敵な言葉に不安を感じながらも、両手を前に出して戦闘姿勢を崩さないスペクトルマン。
『どうゆうことだ?こんなものでナニを企んでいる!おまえは何者だ?』
妖しい女の発言に不安を覚えるスペクトルマン。

スペクトルマンにジリジリと詰め寄りながら、
その真っ青な顔の口元だけが真っ赤に精彩を放つグレイス・ケイトはニタニタ笑いながら、
『そうか、スペクトルマンはわたしが誰だかわからないようだねェ。なら教えてあげるよ。
わたしこそ宇宙の闇の住人、魔女グレイス・ケイト。
キュドラーの頼みでわざわざ召喚されて、手を結んだのさ。』
『なにっ!魔女グレイス・ケイトだと!伝説の魔女じゃないか。』
『おや、知っていたのかい。
そうレジェンドになるほど人前に出てなかったけれど、
キュドラーがご丁寧にわたしを<復活><召喚>してくれたのよ。
緻密な儀式をしてくれてねェ。フフフ。
だからキュドラーの願いを聞いてやったの。それでここにお出ましってわけよ。』
そう語りながらスペクトルマンににじり寄るケイト。
スペクトルマンとグレイス・ケイトとの間合いは2メートル無い近さとなっていた。
『キュドラー星人と何を企んでるんだ?キュドラーの吸血行為の手助けか?』
だが、意外にもスペクトルマンの指摘とは異なる答えだった。
『キュドラーの吸血なんて、そんなの奴だけでもできることよ。わたしの狙いはスペクトルマン、
おまえよ。キュドラーとの契約はスペクトルマンの弱点を暴くことなのよ。
そしてわたしはスペクトルマンの精液を頂くことが報酬。
おまえをわたしのトリコにしてね。ウフフフフ。』
『目的は僕だったのか!それも精液だと!どうやってそんなことを?』
『どうやってかは、これから教えてやるよ。おとなしくさせてからね。フフフ。
ここもスペクトルマンをおびき寄せる為の罠。
さっきかけてあげた液体は<魔女の唾液>と言って、
スペクトルマンの為に特別に調合したわたしの魔術で作ったモノよ。
どんなものかはこれから知ることになるわ。』
『グレイス・ケイト!おまえのような魔女の魔術に負けないぞ!
こんな液体、ボクにはなんでもないさ!』
『アハハハ!これからわかることなのよ。
なんともないなんて、言ってるけれど、今にそのカラダで知ることになるわ。
ホラ、キュドラーっ!死ぬには早いわよ!作戦通りにやり抜くまで助けないからね!』

その言葉に床に倒れていたキュドラー星人にハッとして注意するスペクトルマン。
ガタガタと全身を震わせながら、上体を起こすキュドラー星人だが、
かなり憔悴している様子だが、何とか立ち上がるような素振りを見せる。
スペクトルマンもグレイス・ケイトの話に何かの策謀を感じて、
キュドラーを動きを確認しようと見たそのとき、
キュドラー星人がスペクトルマンの顔を睨んで、
『くらえっ!スペクトルマン!!』と、渾身の力を発揮するように、突如、目から光線を放った。
『うわっ!』
突然のことに驚くスペクトルマンだったが、
そもそもキュドラー星人の眼光には催眠効果があるので、
いかにスペクトルマンでも一瞬、動きが止まってしまったその瞬間に光線を受けてしまった。
キュドラー星人の放った光線は、こちらを見たスペクトルマンの額のビームランプに直撃した。

スペクトルマンのマスクの額に輝く緑色のビームランプに
吸い込まれるように照射されたキュドラーの光線。
『ウワハハハ、当たったぞ!見事にスペクトルマンのビームランプに当てた!
俺様の光線は相手の動きを止める作用があるのだ。
スペクトルマン、おまえのような奴には体内に吸収されやすいポイントに注ぎ込むように
撃ちち込むことで、効果を発揮できると考えていたのだ。
それが俺様が突き止めたスペクトルマンの弱点さ。
だがそこまでしかわからなかったから、<魔女の力>が必要だったのだ。
さあケイト、今度はおまえの番だ、俺の仕事はちゃんとやったからな。
早くやってくれ!光線の効果は短い。そして俺様の傷も致命傷だ・・・』
そう言うと、ガックリと倒れ伏すキュドラー。

ケイトは
『フン。わかってるわ。
先にキュドラーがスペクトルマンみたいに倒れるなんて想定外だったけれど、
わたしにとっては好都合。』
そう言いながら、スペクトルマンの目の前まで歩み寄ると、
まったく動かなくなったまま、機能停止したように両手を前に出しながら、
両足を開き、右足を後ろに引き加減にした七三の構えで
ファイティング・ポーズをした姿勢で動かなくなったスペクトルマンを見つめた。
『どお?金縛りになった気分はスペクトルマン。キュドラーの光線がホントに役立つとはね。
催眠状態に墜ちてるから意識も夢の中。
さっき浴びせかけた<魔女の唾液>は、
浴びてしまった所だけが刺激を感じやすくなってしまう媚薬みたいなもの。
それを胸に浴びたなら、そこだけ性感帯になるわ。ここかしら?』
青ざめた表情に大きな瞳を細めて、
遅長い顔に似つかわしくない大きな口を歪めるようにして残忍に笑う魔女グレイス・ケイト。
クリーム色がかったオフホワイト一色の足首まで伸びたワンピースは、
赤黒いエナメルのような光沢を放つ靴だけを覗かせていた。
漆黒の長い髪は背中まで垂れ下がるも、細身でも身長が高いせいかさほど長く感じられない。
その真っ白く細い手をスペクトルマンのアースカラーの胸に置いて長い指をいっぱいに広げると、
10本の指にまるで吸盤で吸い付くかのようにグッと力を込めて手のひらを浮かせると、
今度は爪をこするようにググっと左右に動かし始めた。
妖しい目元に浮かぶ容赦ない欲望に満ちた瞳は青く変色して、奥深い狙いをたたえていた。
そして、スペクトルマンの胸にかかった緑色の液体を左右の人差し指ですくうと、
彼の胸の中央からクルクルと撫で回しながら、弄ぶように人差し指でなぞりだした。
『スペクトルマン、乳首が感じてしまうようになった?フフフ。
さっきの男の姿じゃないと全然わからないわね。あれがスペクトルマンの正体なの?
もとの姿にもどってもらおうかしら。もっともこの姿でも快感から逃れることはできないのよ。
こうして薬をかけられた所をわたしに責められながら、夢の中で快感に悶え苦しむといい。』

動きを止められ、
意識までも夢の中に閉じ込められたスペクトルマンに語りかけながら、
魔女グレイス・ケイトは<魔女の唾液>を浴びた所を撫で回しだした。
そこはスペクトル・プロテクターで保護されてるものの、魔術的な効果で、
スペクトルマンの生身の肌に触れてることと変わりない触感を与え、
本来感じ得ない官能の快感だけが突出して高まってしまうのである。
『ほォら、ほら、こうして触られているとわたしに愛撫されてるようでたまらないだろう?
スペクトルマンは乳首が性感帯になるのよ、アハハハ。
このまま催眠の中でこの魔術の快感に冒されて、精液を放出せてやるわ。』
その言葉通り、狂ったようにケイトは、
スペクトルマンの胸もとを這い回るように撫で回し、
体を密着させると、崩れるように腰を落として、スペクトルマンの下半身に顔を近づけた。
そして、左手でスペクトル・プロテクターの股間に触れると、
プロテクターの脚の付け根辺りからなぞるようにスキンスーツとプロテクターの
つなぎ目をこすりだした。
一方、ケイトの右手は、驚くべきことに、
ゴムのようにグイと伸びて、
スペクトルマンの乳首を愛撫するかのように左胸を狭い範囲でこすっていた。
ニョロッとあらぬ長さで伸びた腕。
その姿は明らかに人ではなく、魔的な妖女の姿である。

一方、活動を止められ、夢の中を彷徨っていたスペクトルマンは、
『どこなんだ?ここは?
ボクは何故こんな所にいるんだ。
ナニをしてるんだ?周りが真っ白な空間だ・・・。』
わけもわからず真っ白な空間に閉じ込められ中で、突如、異様な感覚にさいなまされる。
『うああ・・・ち、乳首がプロテクターにこすられて感じてしまってる!
こ、こんなバカな!うあ、いかん、』
分厚いプロテクターの胸部の中で、信じがたい刺激がスペクトルマンの乳首で感じていた。
まるで誰かに触られている感覚だが、
スペクトルマンにはプロテクターが肌にこすられて違和感になっているものと思われた。
『変身解除しなければ!お、変身が解除できん!いかん!』
夢の中では、実際の活動など反映されるわけもなく、変身解除などは不可能だった。
しかし、スペクトルマンはプロテクターの下で、
次第に生身の乳首がいじくりまわされる感覚に変わってきたことを感じ、
それが全身に熱い官能の刺激を走らせた。
もはや立っていることもできず、
その場にガクッと膝を立てて崩れると自らの下半身におこった反応に気づいた。
『おっ!シンボルが反応してしまう。
このままでは、この感覚に狂わされてしまう!プロテクターを脱ぐしかない!』
夢の中の出来事ゆえに、深く考えることもできず、
知らず知らずに快楽の淵へ進むほうに選択してしまうスペクトルマン。
快感だけが高まっていくことにどうすることもできないスペクトルマンは、
夢の中でバックルを外し、プロテクターの着脱部位から外して、ヒップカバーをあけて、
プロテクターを脱ぎ捨てた。
『ああ、これで原因不明な乳首への刺激から解放されたぞ。
んっ?うう、ダメだ!
まだ乳首を誰かに触られてるように感じる!
なんなんだ?ああ、こ、こんなにボク自身が!
スキン・スーツだけだと形までハッキリ出てしまってる!プロテクターを脱いでも駄目なのか。
この変な快感は!』
金色のピッタリと体に密着したスキン・スーツ姿のスペクトルマンは、
自身のシンボルがスキン・スーツに張り付くように形を浮き上がらせ、
大きく怒張して硬化していることに焦る一方、
原因不明の乳首への快感が、どうすることもできないまま、
全身に拡散されていく性感帯効果にどうすることもできずに、胸を押さえるばかりだった。
『こ、これは、スキン・スーツのせいなのか?乳首にあたるせいなのか?
うああっ・・・、お、抑えることができない刺激だ。どうすればいいんだ。
スキン・スーツを脱ぐには、変身パンツに戻さないとダメだ・・・だが、このままでは!』

スペクトルマンが夢魔に責められているかのように淫靡な夢に囚われてる時、
魔女グレイス・ケイトの淫らな指先は、
スペクトルマンのシンボルを狙って、スキンスーツで覆われた局部へと忍びこんでいた。
魔女の化物じみた異形の形態が現れたのは、
スペクトルマンのシンボルを鷲掴みにするべく指が変化したときである。
不気味に指のみが平たく、長く伸びて、
まるで昆布か植物の蔦のようにスルスルとプロテクターの隙間から、
スペクトルマンの秘められた陰部へ到達したのである。
乳首への官能の悪戯でスペクトルマンのシンボルは既に硬く、大きく屹立していたので、
ケイトの指先は容易にスペクトルマンの陰茎を突き止めることができた。
そそり立つスペクトルマン自身を絡め取る妖女の指。
『フフフフ。スペクトルマン、掴まえたぞ!これがスペクトルマンのモノか。
どうだ?夢の中でもがきながら快楽にのたうち回るがいい!
乳首で感じて体が性欲に満ちてくるだろう。
そのカラダでわたしに男の部分を握られたらほとばしってしまうのさ。アハハハハ!』

キュドラー星人の催眠効果が消える瞬間に、
スペクトルマンはグレイス・ケイトの術中に堕ちて、勝手な性感帯を植えつけられてしまった。
そして身動きできないカラダをまさぐられ、ついにシンボルを魔女の手に握られてしまった。
どうなるスペクトルマン。



# by 753secondunit | 2016-06-06 06:33 | スペクトルマンもの

暴かれた弱点~①


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
とある山間部の奥深く、溜め池のような湖をたたえている秘境で、謎の失踪事件が発生していた。
そんな最中、宇宙人とも怪獣とも思われるような目撃例が噂されるようになり、この湖に近づく者がいなくなってしまった。

事件発生を不可解な調査対象と判断した滝本奈央雪は、この秘境を調査するべく、
単身現地へ乗り込むことにした。

険しい山間部なので、スペクトルマンに変身して、飛行、湖のある奥深い森に降り立った。

すると、湖の畔に地図に表記の無い教会が建っていた。

スペクトルマンは、奈央雪の姿に戻るとその教会へと入ってみた。
すると。
誰なのか、告悔をしている声が聴こえる。
奈央雪が懺悔を行っている礼拝堂の片隅に設置してある小部屋へ近づくと、
若い女の声で何かを述懐していた。
時折、
教会の司祭らしき者の声が相づちをしていたが、それはしゃがれた男の声だった。
奈央雪は慎重に注視していたが、
『おかしい。何か変だ。この人達はまさか…』
そう思っていたところに、
いきなり女の声が大きくなって叫ぶように言った。
『ああ、早く吸いたい!飲みたい!
いつでも好きなときに、好きなだけ!
それにはちゃんと搾取しとかないとね。男を飼い慣らして!』
その声と内容に驚く奈央雪。
『な、なんだ!こいつが化け物なのか?』
すると、懺悔室の木製の扉がパタンと開いて、中からスッとした長身の女が出てきた。
見た目は年の頃、20才かそこらに見えるが、
その目付き、歪んだ口許にイヤらしい含み笑い、
何より歩くとその歩様が若さに似つかわしくない老練なものを感じさせる。
奈央雪は後退しながら、
『こいつ、明らかにタダものじゃない!』といよいよ警戒したが、
続いて、懺悔室の裏手から、黒い服装の年をとった男が現れた。
こちらも見かけのわりに、背筋がピンとして、隙の無いキビキビした動きを見せる。

すると、男が
『ここに来たからには、もう2度と帰ることはできんぞ!』
それにあわせるように女も
『お前くらいの男の精液が欲しいのよ!私に抱かれて、永遠の眠りにつくがいいわ。』
奈央雪は大きな声を出して、
『何をバカなことを言ってるんだ!何か間違った考えに落ちてるようだな。
一緒にここを出て、病院に行こうじゃないか!』
すると女と男は高笑いをして、男が宙に浮かび始めた。

それを見て、身構える奈央雪。
『なに!キサマ、何者だ?』
すると男は、
どす黒い煙のようなモノに巻かれて次第に灰色の皮膚に変わりはじめ、
瞳の無い真っ白な目にワニのような皮膚へと変わり果てた。
口は小さなおちょぼ口なのに、妙な犬歯がはみ出している。
また、指は4本しかない。
その異様な容姿をジックリ確かめていた奈央雪は
『あれは間違いなく宇宙人キュドラーだ。ここに巣くっていたのか!』
心の中で確信したその時、女が叫びだした。
『おやぁ、あんまり驚いてないじゃないか!逃げようともしないなんてね。
お前こそ何者?そんなたくましさなら、
さぞかし精液もコッテリとして吸い取り甲斐があるだろーね。』
そう言い放つと、女の指先から重量のある波動が飛んできた。
咄嗟に位置を変えて、波動から逃れる奈央雪。
間髪入れず、化け物と化した男も宙空から、飛び掛かってきた!
奈央雪は、そばにあった長椅子を投げつけ、女のほうには、催涙弾を投げつけた。
奈央雪を見失ったかに見えたが、
すかさずキュドラー星人の本性を現した男が出入り口の前に降りたって、逃げ道をふさいだ。

『キュドラー星人め、ここで倒さなくちゃならないな!』
奈央雪の声に目ざとく反応したのは女のほうだった。

『何て言ったの?あいつがキュドラー星人だと知ってるとは、お前はスペクトルマンなのね!』
そして、その姿を探した。
奈央雪は、キュドラー星人が入り口に飛んだのを見て、
椅子を陰にして懺悔室の裏手に回っていたのだ。
キュドラー星人もまさか、今さっきまで自分がいた所に入れ違いになるとは思ってもいなかった。
女も色めき立ちながらも催涙弾の煙幕のために姿を捉えず、慌てたが、
すぐに落ち着いて、『キュドラー星人、奴はスペクトルマンだ。このなかにいるわ。』

奈央雪は、懺悔室の裏手で隠れていたが、女がスペクトルマンと言うのを聴いて、
『そうか、あの女もキュドラー星人かその仲間だな。ボクのことを知ってる。
よし、今のうちに変身だ!』
敵の存在がわかった以上、迷ってはいられないと判断した奈央雪は、
スッと七三に身構えて、
脚を開き、腕をクロスしながら、
ベルトの変身セットをスパークさせた。
『スペクトル・変身っ!』
叫び終わると同時に
腰に巻かれたベルトはスペクトルバックルへ変わり、
奈央雪の衣服は分子分解されて、バックルに吸収され、
裸の奈央雪が唯一、身に付けていたTバックパンツが全身を包み込んで、
黄金のスキンスーツとなって、奈央雪の裸にピッタリと張りついた。

直後、
バックルから別の粒子が転送されて、
スキンスーツ姿の奈央雪のカラダを包み込み、
硬いプロテクターの装丁に変わると、
下半身はハイレッグ・カットのプロテクターへと変貌した。
そして、奈央雪のピッチリとしたスキンスーツ姿の尻のクレバスに
クルッと股間を這い回るように細く包み込み、
キュッと食い込むTバック・スタイルのプロテクターを装着した。
最後にバックルから粒子転送されたスペクトル・マスクを装着して、

スペクトルマンの勇姿がそこに現れた。




# by 753secondunit | 2016-02-26 13:45 | スペクトルマンもの

はじめの一歩!

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ガンバロンパンツです!
はじめまして
こんにちわ034.gif

マイノリティなジャンルだと
思います

特にヒーローの陵辱系はいろんな意味で
混在した要素があるから、
誤解・間違いは多いかもです。
まぁ、少年ヒーローの陵辱は
「ショタ好き」な方の嗜好に
合うかもだけど、
こーいった感覚だけは、
各個人のストライク・ゾーンが
異なるのでなんとも言えないです・・・


でも最近は
テレ朝なんかの「スーパーヒーロータイム」みたく
かなり面白い番組もあり、
特撮作品そのものは
今でも人気あるんじゃないだろうか
そのへんから
特撮パロディとか、二次創作の発展
なんか出るのかなぁと予想するけど、
やっぱりマイナーなわけで、
すこぉ~しだけSS小説なんか
があるかと思います

そんな感じで
希少な範囲でも人気サイドは
「戦隊シリーズ」や「仮面ライダー・シリーズ」
そして「ウルトラ・シリーズ」
が中心なんだと実感してます

しかし
自分の嗜好は
70年代の繁栄を誇った特撮ものから
いじりたいものを選ぼうかなと・・・

中でも

「スペクトルマン」、「ガンバロン」

このキャラは似てます
てゆーか、共通のツボがあります
「何が似てるか」とゆーと、
コスチュームの造作。


デザインという視点と、
パーツの造作という視点で、
かなり違うものがあり、
そのへんの見方は
さすがにマイナーだなあと、つくづく感じます(笑)。

スペクトルマンなんかは正直、ドンくさい色彩で
やぼったい造作だとつくづく思います。
トレースされた曲線の美しさや、
洗練されたフォルムとかじゃなくて、
身体にパーツを着けていく造作に関心がいきました
このセンスは女性にこそ着たほうが・・・
という感想は僕も感じますね。
RQやイベント・コンパニオンなんか
こんなコスありだと思います(まんまじゃヤバイですが)。

そんな意識を趣味の糧として、
いざ、ヒーロー&ヒロインのやられっぷりを
ぼくの視点で表現してみよー
・・・・文才は皆無なので、やっぱりネタとして
楽しみたいです(017.gif

はじめの一歩!_f0179338_1817124.jpg
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# by 753secondunit | 2015-12-31 18:17 | 閲覧される前に確認下さい

スペクトルマンの設定

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スペクトルマン=滝本奈央雪  
16歳 身長171cm 体重60kg

w.76cm H.83cm  
  サイボーグである 
  生体機能は殆ど人間
 なので、スペクトル・セットの装着なしでは戦えない
  ベルトのバックルより、
変身セットにあたるスペクトル・セットが特定の周波数、電磁波のコントロールで転送され、
  奈央雪に装着される
  スペクトル・マスク、スペクトル・プロテクター(ボディ・アーマー)、
  スペクトル・グローブ(アタッチメント)、スペクトル・ブーツ、
  スペクトル・バックル、スキン・スーツ(インナー・スーツ)
  で構成されるコスチューム一式がスペクトル・セット=変身セットである
   なお、スキン・スーツのみベルトに収容されるタイプではなく、
   通常時は奈央雪のアンダー・ウェアになっている

  戦闘能力:
  スペクトル・フラッシュ;指先から発射される特殊な色彩を放つ光線技。体内のエネルギーを集約して、スベクトル・グローブによって、莫大な熱量&電磁力を秘めた光弾として放たれる。
                ヒットしたものを破壊する。
  スペクトル・スライス;グローブの中に格納されているアタッチメント式の
               切断用途の武器
  スペクトル・カッター;ベルトのバックルから生み出されるエネルギーを固形化した破壊ツール。手裏剣のように使用する。
              投擲武器。
  スペクトル・フリーズ;スベクトル・グローブとマスクの頭頂部分から発射する破壊光線
               照射したものの組織を凍結して粉砕
               する。
  スペクトル・レーザー;マスクの額のランプから発射される緑色のレーザー・ビーム
               
  スペクトル・ガン;シューティング・アイテム
            3種類の異なる弾丸と3段階に区分される用途別の使用
            が可能なハンド・ガン
※ スベクトル・フラッシュ、スペクトル・フリーズ、スペクトル・レーザーはマスク装着時でなければ使用
  不可。また、スベクトル・スライスはスペクトル・グローブが無ければ使用できず、スペクトル・カッターもスペクトル・バックルが無ければ使用出来ない。
  スペクトル・ガンは標準装備ではない。あらかじめ装着する用意が必要



  弱点
  精液が生体活動に必要な要素であり、変身するためのエネルギーでもあり、変身維持するためのエネルギーとなり、当然、エネルギー消費が必要な技のエネルギー源でもある。
  精液の放出などは、光線技を使用したのと同等の消耗をもたらす。
  変身前後を問わず射精行為は変身維持が不可能になる
  従って、行為を促す性感帯の責めは最大の弱点攻撃になる

  上記の理由から、
  スキン・スーツ或いはプロテクターだけの装着は、
  逆に無防備な容姿となる

宿敵
   其の一;マーダラー人   凶悪にして狡猾卑劣な宇宙人。
   スペクトルマンに復讐するべく、弱点を突く開発をしては苦しめる
   マーダラー・ガールという女マーダラー人がいる。
   彼女は、スペクトルマンを自分の言うなりにしようと、特殊な薬品や器具、洗脳マシンを
   使用して、囚われの身にすることが目的。
   スペクトルマンの変身の秘密を知り、ただのオトコに変えようと企む。


   其の二;ズノウ星人
   意識体のみの宇宙生命体。
   宿主に寄生して活動する。
   合成生命体の生成や、アンドロイドの開発を得意とする
   自身は、催眠や幻覚を発生させる音波や光線を発し、
   自分の世界観に引きずり込み、洗脳する技を駆使する。
   スペクトルマンを操ることを目的とし、
   快楽の世界に落として、意のままに操ろうとした

対戦妖獸
  Aタイプ:合成怪獣系 
動植物や既存の成分を生成して創造する生物兵器
       へドロン系の動植物とケミカル物質で生成される合成怪獣や、
       バクラー系の昆虫と原生物の合成怪獣が代表格
  Bタイプ:機械獣系
       アンドロイドやコンピュータなど、生命組織ではないモンスター
       対スペクトルマンコンピュータ兵器アンチ・スベクトルシールダーや機械獣V9RKなど
  Cタイプ:異次元系 
       異世界から来た魔物、淫魔
       キュドラスケスや妖女アンリエッタなど。
       容貌・攻撃技・目的なども多岐にわたる
       召喚されたり、依頼されたりしてやってくる
# by 753secondunit | 2015-12-31 17:32 | ネタもの

ガンバロン

                ガンバロンの設定概要

身長:153cm  体重:43kg

変身前の素顔  雨宮 祐樹(アメミヤ ユウキ)   13歳 

特殊な強化スーツ・セットガンバロン・パーツを身に着けることで
カラダがパーツと同化し、強化されガンバロンに変身する

変身装着:
緑黄色に光る鉱石の付いたペンダントが粒子転送の出入り口になっている
「ガンバローン!」と掛け声を発する声紋認証と ガンバロン・パーツの装着
誘引アイテムである「変身パンツ」が呼応して、転送された変身パーツを装着する
装着と同時に「変身パンツ」はガンバロンスーツと同化するが、
変身を解除するとガンバロンスーツからもとの「変身パンツ」にもどる
       
変身解除:
「リリース・ガンバロン」と叫ぶか、
ガンバロンパンツのへそ部位にある
銀色の星型のエンブレムをダイヤルして、はずすことでエネルギー転換を行い、
もとにもどる
変身エネルギーは雨宮祐樹本人の生体エネルギーから生成される
男子である祐樹は射精による精液放出が大きな生成ダメージとなる
一度の対外放出では、攻撃や防衛のパワーダウンにつながり、
ほぼ無力化に陥る 
また、装着の性能が劣化してパーツの強化が低下する
さらに対外放出が続く場合、
ガンバロン・パーツの同化が遊離始め、外部の力で剥離可能になる
ガンバロンスーツは変身スーツの形状を維持できなくなり、
粒子拡散を起こしてもとの変身アイテムのパンツにもどる
       

ガンバロン・パーツ

ガンバロンメット:
10トンの岩石も防ぐ、フード付きヘルメット。
頭突きでビルの壁も壊せる。防毒面、潜水ヘルメット、宇宙ヘルメットにもなる。
無線装置付きでで外部電子頭脳と連動する。
右のダイヤルで聴力を100倍に、左のダイヤルで視力を100倍にできる 
500メートル先のアリも見える他、切り替えで暗視&透視ができる
変身エネルギーが減少または消失されると着脱可能になる
変身中にはずして、脱いだ場合
ガンバロンのすべての武器は使用不能になり
能力も人並みの状態である

ガンバロンアーマー:
赤いメタリックな質感のボディプロテクター。
耐熱、耐寒機能に優れ、重火器の攻撃に対して対抗性が強い

ガンバロンスーツ:
やや黄色がかったクリーム色の全身タイツ状のボディ・スーツ
変身前のアンダーウェアのパンツが同化して、全身の肌に密着する
生体エネルギーが減少または低下すると
表面のコーティングが生成できなくなり、ストッキング状に薄い繊維に変貌する
さらにエネルギー減少が続くと、繊維は粒子化して逆転送を起こし
もとの変身アイテムの姿にもどる

ガンバロンパンツ:
真っ赤なウェット素材かゴム状の光沢感に見えるストレッチパンツ
下半身を保護するためのショートパンツ。
カラダの躍動に邪魔にならないようハイレッグスカットの切れ込みで   
柔軟な材質。
前面に取り付けられてるシルバースターのエンブレムをはずすと
着脱可能になる

ガンバロンアーム:
真紅のロング・グローブ
コンクリートの壁もぶち破る強固なパワーアップグローブ

ガンバロンウイング:
背中に取り付ける、羽の形をした飛行装置。
時速500kmで飛行できる。
瞬間的には弾丸より早く飛ぶ事が可能。
着脱可能で、アタッチメント式
これを外して武器としてブーメラン利用できる

ガンバロンブーツ:浮力推進装置を備え、10メートルの跳躍力と人の10倍の走行速度を持つ
特殊ブーツ。磁力により、垂直壁面も登れる。


変身アイテム:
通常、変身前に身につけているアンダーウェア
下着として着用するため、外見はただのパンツ
3パターンある
          Aタイプボクサーパンツ型
          Bタイプビキニパンツ型
          CタイプTバック型




攻撃能力

ガンバロンビーム:両目から発する緑色のレーザー光線
            あらゆるものを溶解する熱光線

ガンバロンスピン:
腕のガンバロンアームの突起と、
ガンバロンパンツにあるシルバースターの各々から発射される波状光線
接触したものを切断したり、粉砕したりする
また、接触しなくても周囲を吹き飛ばす衝撃波を伴うため
用途に応じて利用される技






           
# by 753secondunit | 2015-12-30 23:31 | ネタもの