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奪われた変身パンツ<Aパート>

マーダラクイーンは
スペクトルマンを罠にかけ、
『ネオ・マーダラーガスα』でもとにもどし
アナル手術による「性感帯コントロール」を実現
変身エネルギーを自由に自分の意思で放出させてしまおうと画策していた。

そうなれば
スペクトルマンはもとにもどされたまま、
変身することができず、スペクトルマンを
抹殺同然にできるからだ。

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マーダラー空間が造りだした小さな、しかし奇妙な
原生林に誘い込まれたスペクトルマン。

そこは
マーダラー植虫や
ネオへドロンの触手が無数に蠢く
「スペクトルマン捕獲」のための罠だった。
いきなり背後からの強襲に遭う。
すると
足元から蔦のようなものがスペクトルマンの脚に
絡み付いて、動きを鈍らせた。
苦戦するスペクトルマン。

『こ、この蔦は何だ?すごい力だ!あ、脚が動かせないぞ!』
そのうちに、蔦の正体であるマーダラー植虫は、
スペクトルマンの腰に巻きつき、拘束を強めた。

『お、体が動かせん!いかん、スピンコブラの攻撃なのか!
この蔦に絡みつかれていくだけだ!』

そのとき
どこから現れたのか新たな対戦相手が出現した。
キノコのようなクラゲのような
おぞましい異形の怪物がスペクトルマンの眼前に
太く、長い触手を伸ばして
スペクトルマンの顔まで接近してきた。

『うう、なんだ?この触手のようなものは?
うっ、先端に吸盤のようなものがあるが、アレはいったい・・・』

スペクトルマンが警戒した触手の先端は
大きく広がりを見せ、
何かの口のような内部をググッと眼前にあらわした。

そして、その吸盤はスベクトルマンのベルトのバックルに蓋をするように吸盤を吸い付かせて、胸や脇の下、太ももや股間にまで吸い付き次々と吸盤を身体のあちこちに吸い付かせた。
『こいつは、この吸盤のようなものが口なのか。
こいつから倒すべきか・・・だが!』

スペクトルマンが思うように動けないで
迷っているとき、
へドロンの触手の先端の口は、スペクトルマンの顔の前で
どす黒いガスを噴出した。

奪われた変身パンツ<Aパート>_f0179338_1728811.jpg
『ウッ!こ、これは?ゴホッ、ゴホッ!く、苦しい・・・
いかん、このガスは僕にとって危険なガスか!マスクをしているのに
苦しいなんて!とにかくこの蔦を切って、スピンコブラから離れないと!』

スペクトルマンは慌てて口をふさぎ、
へドロンの吐き出す毒ガスをかわそうとしながら
両手のグローブに内蔵されたアタッチメントを出そうとした。

『スペクトル・スライスっ!』

しかし、両手のグローブから飛び出るはずの
ノコギリ状のスライスは出なかった。

『お?スライスが出ない!なぜだ!』

意外な展開にうろたえるスペクトルマン。
『ウッ、ゴホッ、ゴホッ・・・く、苦しい!どーしてスライスが!』

へドロンの触手の先端から
濛々と黒いガスがスペクトルマンを包み込むように吐き出され
いまや、ガスの中でもがくしかできない状況に陥るスペクトルマン。

このとき
スペクトルマンの両脚と腰にしっかり巻きついていた蔦は
さらに無数の蔦を呼び寄せ
スペクトルマンの腕に巻きついてきた。

『ああぁ、どーどうしたんだ・・・力が抜けていくようだ・・・
体に力が入らない。蔦に腕を巻きつけられてるのに
腕を引くだけで精一杯だ!
スペクトル・フラッシュ!
ウッ、フラッシュも出せない!どーなってるんだ!』

すると
森だったはずが、岩だらけの山肌となり
スペクトルマンの周囲は荒れ果てていた。
そして。

『アハハハハ!まんまと罠にかかったわね!スペクトルマン』
あたりにこだまするような高い女の声が響き渡った。
『誰だ!姿を現せ!』
『言われなくても、ここにいるわ』
そういうと、スペクトルマンの間にあった岩石の影から
一人の長身の女が現れた。
しかし、明らかに人間離れした感覚がスペクトルマンにはわかった。

『おまえは?』
『わたし?フフ。わたしはマーダラー人の女王よ。
マーダラークイーンとでも呼んでもらおうかしら。』

『なんだと!マーダラー人の女王なのか!くそぉ、ここで正々堂々と
勝負したらどうだ!』

『何か勘違いしてるみたいね。わたしはおまえと勝負なんかするつもりはないわ
わたしの狙いはスペクトルマンを捕らえて、わたしの言うなりにすることなのよ』

『な、なんだとっ!そうはさせるものか!』

『まだ自分のおかれてる状況がわかってないよーね。
無理もないけど・・・
わたしはスペクトルマンを抹殺にきたのよ』

『そうか、それが狙いなんだな!相手にとって不足はないさ』

『そんなに弱っているのに戦えるの?
さっきから見ていたけれど、何もできなくされてるようじゃない。
もっともそうさせたのは、わたしの企みだけれどね』

『すべておまえの仕業ということか!
だがスペクトルマンとしてお前を倒して見せるぞ!マーダラークイーン』

『アハハハ、面白いわ。それじゃあスペクトルマンではないように
すればいいのね?』

『な、なにっ!! ど-ゆーことだ?』
『スペクトルマンの変身を解除させてあげると言ったら?
スペクトルマンを変身する前の姿にもどしてしまったらそーなるかしら?
ただの少年になってしまうのかしらね?』

『ぼくの変身を解除させるだと!そんなことはできやしないさ!』
『ホントに面白いわ。』
『くそぉ、こんな蔦なんか!スペクトルカッタァー!』
しかしカッターは出なかった。

『アハハハハ!なにをしてんの?スペクトルマン。わたしは飽きてきちゃったよ!
そろそろスペクトルマンの恥ずかしいカッコを見たいわーー』
『なにおぉぉーー!!』
『あらァ、お尻が丸見えになってんじゃない?スペクトルマン。
お尻に食い込んでいて、平気なの?』

マーダラークイーンのあざ笑う言葉にハッとして
不意に異変に気づくスペクトルマン。
自らの体を見て、愕然とする。
『アアッ!スキンスーツが消えている?プロテクターの下がもどってしまってる!
どーしたんだ!変身パンツだけがもどったんだろうか?』

目を細めながら
スペクトルマンのあわてぶりを楽しんでいるマーダラークイーン。
『なにをゴチャゴチャいってんの?そんなことで驚いてていいのぉ?
でも、驚いた顔が見たくなってきたわァ~~!見せてもらおうかな』

『何を・・・!ンンッ!あっ?マ、マスクが・・・なくなってる?』
『キャハハハハ!いいわ、その顔!それが見たかったのよ』
奪われた変身パンツ<Aパート>_f0179338_18181564.jpg『ど、どうなってんだ?なんでこんなカッコに!』
『だから言ったでしょ!スペクトルマンを変身解除させちゃうって!』

『こんなバカなっ!』

『フフン!そんな中途半端のカッコにされてもわからないのかしら?
変身パンツ1枚にしなきゃわからないかもね。』

『そんな好き勝手にされてたまるものか!』

『好きかってにできちゃうのヨ!スペクトルマンを!
さっきスペクトルマンに吸わせた毒ガスはね、
スペクトルマンの変身維持をできなくさせるのよ。
ほぅら、
プロテクターも柔らかくなってきたろう』

『うう、いかん!プロテクターが逆転送されそうだ!』
『いいわぁ、そんなプロテクターじゃ、大事なシンボルを取り出されちゃうね』



「奪われた変身パンツ」<Aパート>
   続く
by 753secondunit | 2011-04-03 19:44 | スペクトルマンもの


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